美容クリニックのカウンセリングで、金額の交渉をしていると、担当のカウンセラーが「少々お待ちください、確認してきますから」と席を外すことがあります。
一人になった数分間、「早く戻ってきてほしい」「なんだか居心地が悪い」と感じる方も多いのではないでしょうか。実はこの待ち時間、ただソワソワして過ごすのはもったいない時間です。
この記事では、「確認してきます」と言われた瞬間から戻ってくるまでの間に、何を準備しておけばいいのか、そしてどんな心構えでいればいいのかを具体的にまとめました。
✨ 先に結論
この時間は、あなたが冷静さを取り戻すための、唯一のひとりの時間です。
何をすべきか、本文で具体的に解説します。
「確認してきます」は何のための時間なのか
この一言には、いくつかの役割があると言われています。
ひとつは、実際に上司や医師の判断が必要なケースです。金額の調整には決裁権が絡む場合があり、その場でカウンセラー個人が即決できないことは、不自然な話ではありません。
もうひとつは、心理的な効果を狙ったものです。少し時間を置いてから「特別に、これだけ調整できました」と戻ってくることで、「自分のために動いてくれた」という印象が生まれやすくなります。これは返報性(何かしてもらったら、お返しをしたくなる心理)と呼ばれる働きが関係していると言われています。
どちらの理由であっても、大切なのはこの数分間を、あなた自身のために使うことです。
待ち時間中にやるべき3つの準備
① 見積書があるうちに、要点だけメモしておく
見積書を見せてもらっている間に、「結局、何にいくらかかっているのか」を、自分の言葉で一文にまとめておきましょう。「施術代が〇円、麻酔代が〇円、合計〇円」というように整理しておくだけで、あとから冷静に判断しやすくなります。
📝 見積書ごと持って行かれてしまう場合の対処法
クリニックによっては、カウンセラーが「確認してきます」と席を外す際、見積書もそのまま持って行ってしまうことがあります。この場合、待っている間、手元には何も残らず、金額を見返すことができません。写真撮影を断られるケースもあるようです。
そのような時は、見積書が手元にあるうちに、以下の項目だけでも自分のメモに書き写しておくのがおすすめです。カウンセラーが席を立つ前、数十秒でも構いません。
- 施術名(プラン名)と回数
- 合計金額(税込かどうかも)
- 内訳の主な項目(麻酔代・薬剤代・保証の有無など)
- 今日の割引が適用された金額と、通常価格の差額
見積書が部屋からなくなってしまっても、この数字さえ手元に残っていれば、待ち時間の間に落ち着いて考えることができますし、次に来院した際や他院と比較する際の材料にもなります。
全ての項目を正確に書き写す必要はありません。合計金額と、通常価格との差額さえメモできていれば、判断材料としては十分です。
② 「今日ここまでなら払える」金額を、心の中で決めておく
戻ってきたカウンセラーから、多少調整された金額を提示された時、その場でまた迷わないために、自分の中の上限額をあらかじめ決めておくことをおすすめします。
「〇円までなら出せる」「それを超えたら、今日は決めない」という線を先に引いておくことで、提示された金額と照らし合わせるだけで判断できるようになります。感情で決めるのではなく、事前に決めた基準と比較する、という状態を作っておくのがポイントです。
③ スマホで、一度この場から意識を離す
待っている間、ずっと見積書とにらめっこしていると、緊張感が続いてしまいます。あえてスマホを見て、家族や友人にメッセージを送る、ニュースを少し見るなど、意識を一度その場から離すのも効果的です。
物理的に視線をそらすことで、冷静さを取り戻しやすくなります。「今、こういう状況なんだよね」と誰かに一言メッセージを送っておくのも、あとから冷静に振り返るための記録になります。
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戻ってきたときに、よくあるパターン
カウンセラーが戻ってくると、多くの場合「特別に、少しだけご案内できることになりました」という形で、当初より少し良い条件が提示されます。
ここで大切なのは、その金額が、事前に決めておいた上限額の範囲内かどうかだけを見ることです。「頑張って交渉してくれたから」という気持ちで判断基準がぶれてしまうと、せっかく待ち時間に整理した冷静さが崩れてしまいます。
提示された金額が上限を超えていれば、それはシンプルに「今日は決めない」という結論になるだけです。
戻ってきたら使えるフレーズ
💬 状況別フレーズ
- 提示額が上限内だった場合
「その金額なら大丈夫です。念のため、他に追加費用がないか確認させてください」 - 提示額が上限を超えていた場合
「ご調整いただきありがとうございます。ただ、まだ予算には届いていないので、今日は見送ります」 - まだ迷っている場合
「ありがとうございます。少し頭を整理したいので、今日はここまでにさせてください」
共通しているのは、相手の対応(調整してくれたこと)に感謝を伝えつつ、自分の結論は変えないという構成です。感謝と決断は別のものとして扱うことで、角を立てずに伝えられます。
心構え:断ることは、失礼なことではない
待ち時間の間、多くの方が感じるのは「せっかく調整してくれたのに、断ったら悪いかな」という気持ちだと思います。
ですが、金額の調整はカウンセラーの業務のひとつであり、それに対して契約するかどうかを決めるのは、こちらの自由です。調整してくれたことへの感謝と、契約する・しないの判断は、まったく別の話だと切り分けて考えておくと、気持ちが楽になります。
「断ったら悪い」ではなく、「時間を割いて相談に乗ってもらえた」という受け止め方に変えるだけで、待ち時間の過ごし方も変わってくるはずです。
よくある質問
Q. 待ち時間が長いのですが、これも交渉の一部なのでしょうか?
A. 実際に上司へ確認している場合もあれば、あえて少し時間を置いている場合もあると考えられます。いずれにしても、その時間はこちらにとっても考える時間として使えます。
Q. 待っている間、何も考えずボーっとしていてはダメですか?
A. 問題ありません。ただ、この記事で紹介したような準備をしておくと、戻ってきたときに落ち着いて判断しやすくなります。
Q. 上限額を決めていたのに、その場で変えてしまいそうです。どうすればいいですか?
A. スマホのメモに金額を書いておき、提示された瞬間にそれを見返すのがおすすめです。頭の中だけで判断すると、雰囲気に流されやすくなります。
まとめ
- 「確認してきます」の待ち時間は、こちらが冷静さを取り戻すための時間でもある
- 見積書の要約、上限額の決定、意識を離すことの3つを待ち時間中に行う
- 戻ってきたら、感謝と決断を切り分けて伝える
数分間の待ち時間は、ただ落ち着かずに過ごすだけの時間ではありません。自分の判断基準を整理する時間として使えば、戻ってきたカウンセラーの提案にも、落ち着いて向き合えるはずです。
編集後記
最後に、個人的な考え方を少しだけ。
「2万円の割引チケットを使えるのは、今日だけですよ」と言われると、正直、気持ちが多少グラつくかもしれません。ただ、私の場合はここで一度、金額の「割合」を考えるようにしています。
たとえば、総額50万円の施術のうち、割引が2万円だったとしたら、全体の4%程度です。この程度の割引であれば、今日決めても、別の日に決めても、大きく変わらないと私は考えます。だから、断ることが多いです。
さらに言えば、もともと50万円の見積もりから、不要なオプションを削って40万円にしたとしても、そこから2万円引かれるだけなら、やはり当日の契約はしません。金額そのものよりも、「割引額が全体に対してどれくらいのインパクトを持つか」を見るようにしているからです。
ただし、これが「20%引き」だったら話は変わってきます。40万円が32万円になるなら、8万円分の差です。ここまで大きな割引であれば、その場で依頼を検討することもあるかもしれません。
つまり私は、「割引額そのもの」ではなく、「その割引が、自分にとってどれくらいの意味を持つか」を頭の中で計算してから答えを出すようにしています。どの施術なら、どこまでの割引率ならOKか。あらかじめ自分なりの基準を持っておくと、目の前の金額に振り回されにくくなる気がしています。


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